ビタミンの働き

ニコチン酸(ナイアシン)、パントテン酸それぞれの働きと入っている食材とは?

ニコチン酸(ナイアシン)の主な働きの一つとして、三大栄養素と言われている糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える働きがあります。これはニコチン酸が体内に吸収されることで活性化され、ビタミンB1などと共にエネルギーを作り出そうとするからです。他にも、二日酔いの原因ともなるアセトアルデヒドという有害物質を分解してくれます。このような有害物質を分解するだけでなく、アルコールそのものを体に悪影響を及ぼさないように分解してくれる働きも持っているのです。ニコチン酸は、主に魚の赤身の部分やレバー、鶏肉のささみの部分に多く含まれています。他の食材に比べると、タラコにもニコチン酸がたくさん含まれているようです。名前はニコチン酸ですが、たばこのニコチンとは全く関係のない栄養素です。
補酵素として働いているパントテン酸。このパントテン酸は副腎皮質ホルモンと関係があるようです。ストレスを感じた時に作り出される副腎皮質ホルモンですが、パントテン酸は副腎を助ける機能を持っているので、ストレスに対する抵抗力を高めてくれます。あとは善玉コレステロールの生成を促す効果を持っているため、血液中などにある余分な脂肪を回収してくれます。パントテン酸は、脂肪の代謝にも役立ちますから、肥満予防にもなるでしょう。パントテン酸は英語で表記すると、「pantothenic acid」。つまりは、至るところに存在する酸という意味を持っているので、あらゆる食材にまんべんなく含まれています。ですから、日常の食事を普通に摂っていれば不足することはほとんどありません。強いて言えば、納豆やレバーに多く含まれています。